とある法務部員の備忘録

某IT企業に勤めるアラサー法務。法律、時事問題、英語、雑記、ブログ運営などについて自由気ままに書き綴っています。

契約審査

契約審査(5)接続詞や読点の使い方・表記にまつわる話

契約書には、「及び」「又は」「並びに」「若しくは」「かつ」など、細かい使い分けを要求される接続詞が頻出します。こういう接続詞の正しい使い分けは、法務1年目に徹底して叩き込まれます。もし間違って使用してしまうと、文の意味自体が変わってしまいま…

契約審査(4)日本国内企業間で準拠法を定める意味

日本国内企業間での契約書の規定を見ていますと、第一審の専属的合意管轄裁判所については定めがあるものの、準拠法について定めていないものを見かけることがあります。 私は、準拠法を定めていない理由について、たぶん2つあると思っていまして、①戦略的に…

契約審査(3)SES契約の問題点や成果物に対する責任について

SES契約とは、「システムエンジニアリングサービス契約」のことであり、簡単に言いますと、システムエンジニア(SE)のリソースをお借りして、その役務提供に対する対価を支払うという契約のことです。SEの経験や能力、工数などを考慮して単価が設定されます…

契約審査(2)誠実協議条項は本当に不要なのか?

誠実協議条項(以下、単に「協議条項」といいます。)とは、契約書における条項や文言において、「別途協議のうえ決定する」とか、「契約の解釈について争いが生じた場合は双方誠実に協議して円満な解決を目指す」というように、「話し合って決めましょう・…

契約審査(1)著作権等の帰属に関する確認条項について

取引の種類にもよりますが、例えば、システム開発委託契約のように、ある仕事の完成を目的とし、成果物を納品することを前提とした契約の場合、当該成果物に関する著作権や特許を受ける権利等が、委託者と受託者のどちらに帰属するのかという問題があります…