とある法務部員の備忘録

IT企業で法務をやっている独身アラサー。法務系のネタ、英語、雑記、ブログ運営などについて自由気ままに書き綴っています。

法務

法務実務、判例、時事問題、契約審査、書評、キャリア、内部統制、コンプライアンスなど。

関西最後の鉄砦が崩れ去る日。

神戸製鋼の一連の不祥事について、国内のみならず、国外にも余波が広がっており、DoJ(アメリカ司法省)が、データ改ざん等を行っていた製品の関連書類を提出するよう要求するなど、経営陣は、リコールも視野に入れた断腸の舵取りを迫られています。 また、…

私がフィード登録している企業法務向けのサイト・ブログ【15選】

私がフィード登録している企業法務担当者向けのサイト・ブログを紹介します。

高齢ドライバーの限定条件付き免許と居住・移転の自由

高齢ドライバーの限定条件付き免許に関する居住・移転の自由の問題について

ロースクール制度の破綻と日本の法教育の今後について

日本国内において、法曹人口の増加に伴う法律業界の競争過多や就職難等が問題視されるようになって久しいですが、日本の法教育は一体どこに向かうのでしょうか?今日はそんな話をしてみたいと思います。 米ロースクールの模倣制度を推進した有識者たちの罪 …

書籍レビュー(9)「契約法(中田裕康)」

民法改正に伴い、多くの民法基本書(特に債権法)がリライトを求められる中、今回は、改正民法に対応した中田先生の「契約法」をご紹介します。 本著の冒頭、日本における民法の制定から、ドイツ民法学説の導入による条文から剥離した学説の発展、現代におけ…

ネット上でのリーガル・リサーチについて(前編)

例えば、あなたが「アフィリエイトブログをやりたいけど、法的にアウトなものを知りたい」と思ったとします。そしたらアフィリエイトサイト運営をめぐる法規制について調べますよね? 弁護士などの法律の専門家であれば、法令・裁判例データベース(判例秘書…

書籍レビュー(8)情報法概説&インターネット法

情報・インターネットの法規制に関する書籍は探せばたくさんありますが、「この分野に関する法規制の概観を知りたい」という方にオススメなのは、曽我部先生らの共著「情報法概説」か、松井先生らの編著「インターネット法」です。もし、既にお使いの概説書…

ブロガーが絶対に知っておくべき著作権トロールのこと。

まず、「著作権トロールってなに?」という方のために。 著作権トロール(コピーライト・トロール)とは、ざっくり言いますと、自らの著作物を無断で使用した者に対し、法外な使用料・賠償金を請求するなどして、ロイヤリティーを<搾取>している業者などの…

書籍レビュー(7)交渉術に関する書籍のまとめ

交渉術に関する書籍としては、「ハーバード流」とか、弁護士の方が執筆されている本とか、法務・知財パーソンの視点に立ったものとか、本当に色んなものがあります。例えば、以下のようなものです(個人的観点から選出しています)。 ハーバード流交渉術 (知…

BLJ11月号のコラムを読んだ感想(現代ビジネスの特徴や方向性について)

現在、会社で購読している雑誌のひとつに、法務担当者にはお馴染みの「ビジネスロージャーナル(BLJ)」があるんですが、BLJ編集部の方、すみません。最近あまり時間がなくて、流し読みが多かったです…(;´・ω・) Business Law Journal(ビジネスロージャーナル)…

判例から読み解く(2) 肖像写真をめぐる著作権・肖像権の問題

ブログの運営をされる中で、無料写真素材をご使用されている方もいらっしゃると思いますが、その中でも、今回は「肖像写真」、すなわち「特定の人物の容ぼうを撮影した写真」にまつわる著作権・肖像権の問題を取扱います。 当ブログでも写真素材を使用させて…

書籍レビュー(6)「数字でわかる会社法」

本日ご紹介する書籍は「数字でわかる会社法」。 本著は、リークエの共同著者の一人である田中先生らによる力作です。会社法の基本書としてリークエや田中先生の会社法を使用しており、且つ、株式資本施策(M&Aなど)に携わる実務家の方に是非一度は読んで欲…

法務ブログの数が少ないと思ったのでちょっと調べてみました。

現在、私はTwitterアカウントを作成し、同じく法務をされている方や弁護士の方などをフォローしているのですが、ふと思いました(追記:2017/10/1 Twitterアカウントは削除しました)。 ブログをやっているという話をあまり聞かないな…。 はっしーさんの「企…

契約審査(5)接続詞や読点の使い方・表記にまつわる話

契約書には、「及び」「又は」「並びに」「若しくは」「かつ」など、細かい使い分けを要求される接続詞が頻出します。こういう接続詞の正しい使い分けは、法務1年目に徹底して叩き込まれます。もし間違って使用してしまうと、文の意味自体が変わってしまいま…

ヒカル氏の謝罪動画について(最後にします)

当ブログでは、以下のとおり一連のVALU炎上問題について、個人的な意見を書いてきました。 9月4日付で、ヒカル氏らが謝罪動画を公開されましたが、この動画を拝見しましても感想は変わりません。本件は、ヒカル氏及びVAZ社のリスクマネジメント不足。その一…

ヒカルくん、俺はそうじゃないと思うんだよ。

前回、当ブログにおいて、VALUの炎上問題について投稿しましたが、本件について、ヒカル氏が下記インタビュー記事のとおり、メディアの取材に応じました。 ヒカルくん。俺は、そうじゃないと思うんだよ…。 インタビュー記事を読んだ率直な感想です。またまた…

思い込みや先入観を捨てるために必要なこと。

私は、思い込みや先入観ほど、ビジネスパーソンにとって厄介なものはないと思っています。思い込んだ時点で思考が止まり、自分の主観の中で数々の可能性が握りつぶされていくからです。そして、リーガルパーソンにとっては、思い込みこそ、最大の宿敵であり…

Youtuberヒカル氏のVALU炎上問題についてIT法務が思うこと。

どうも、まさぽちです。 以前、Youtuber ヒカル氏の動画にハマっているという記事を書いたんですが、現在、物凄い炎上を起こしていますね。。この件について、一応、IT業界で法務を務めている身として、思っていることや感じていることを書いてみたいと思い…

契約審査(4)日本国内企業間で準拠法を定める意味

日本国内企業間での契約書の規定を見ていますと、第一審の専属的合意管轄裁判所については定めがあるものの、準拠法について定めていないものを見かけることがあります。 私は、準拠法を定めていない理由について、たぶん2つあると思っていまして、①戦略的に…

だから司法試験に落ちたって人生終了じゃないって。

当ブログには、「司法試験 不合格 人生 終了」とか「資格試験 人生 狂う」といったネガティブワードで検索をかけて訪問される方がいるらしく、なんだか複雑な気持ちになる。そういうネガティブな考え方を持っている人が一定数いるということだから。 以前、…

書籍レビュー(5)「サイト別 ネット中傷・炎上対応マニュアル」

今回ご紹介する書籍は、ネット中傷問題に精通している弁護士・清水氏著の「サイト別 ネット中傷・炎上対応マニュアル」です。 本著は、企業法務担当者や弁護士などの実務家向けというより、ネット中傷問題や法律知識に疎い一般ユーザーを対象とした書籍であ…

社内法律相談の現場から(後編)

今回は、前回の記事↓ の続きです。 前回のすれ違いを踏まえ、法務担当者として、どのように法律相談と向き合っていけばよいのか。私なりに試行錯誤し、以下の点に留意するようにしています。 ① 過不足のない正確な情報を収集する。 ② 法的概念を平易な表現に…

判例から読み解く(1) 弁護士費用の請求

この「判例から読み解く」シリーズでは、毎回何かしらテーマを設定し、判例をベースとしながら、問題の分析・検討を行っていきたいと思います。第1回目のテーマは「弁護士費用の請求」についてです。 契約法務に携わっていますと、損害賠償に関する記述とし…

社内法律相談の現場から(前編)

はじめに、少しつまらない話をします。 もし、「人を殺したら、どうなりますか?」と質問されたら何と答えるでしょうか?「殺人の罪に問われます」との回答が一瞬思い浮かびますが、この回答は必ずしも正確ではありませんし、十分ではありません。 まず、殺…

書籍レビュー(4)「会社法(田中亘)」

今回ご紹介させて頂く書籍は、田中亘先生著の「会社法」。 ビジネスロージャーナル2月号で紹介されており、気になったので購入してちょっと読んでみました。今日はその感想を書きたいと思います。 まず、田中先生が執筆に携わっている「リーガルクエスト会社…

海外契約交渉の現場から

私は、法務という職業柄、海外の担当者と契約交渉を行うこともあるのですが、ほぼ間違いなく、 海外の人の方が神経が図太いです(笑) 以下、私が驚いた対応をいくつか挙げたいと思います。 ① 修正箇所が多すぎる…? ② 必殺・オウム返し ③ ジャイアン的発想 …

契約審査(3)SES契約の問題点や成果物に対する責任について

SES契約とは、「システムエンジニアリングサービス契約」のことであり、簡単に言いますと、システムエンジニア(SE)のリソースをお借りして、その役務提供に対する対価を支払うという契約のことです。SEの経験や能力、工数などを考慮して単価が設定されます…

契約審査(2)誠実協議条項は本当に不要なのか?

誠実協議条項(以下、単に「協議条項」といいます。)とは、契約書における条項や文言において、「別途協議のうえ決定する」とか、「契約の解釈について争いが生じた場合は双方誠実に協議して円満な解決を目指す」というように、「話し合って決めましょう・…

DeNAの第三者委員会調査報告書を読んだ感想

DeNAのキュレーション事業に関する第三者委員会調査報告書をやっと読み終わったので、その感想的なものを書き留めておきたいと思う。 なお、本報告書の第12章「本報告書のまとめとして」にも記載のあるとおり、第三者委員会は、DeNAや個々の役職員を糾弾する…

企業法務に就職してからも使える基本書

どうも~(^ω^) 今回は、司法試験の受験生時代に使用していた基本書のうち、法務として就職してからも「使える」と思ったものを少し紹介したいと思います(あくまでも主観です)。 もし、ここで紹介した基本書をご使用になられている方は、企業法務に就いて…