とある法務部員の備忘録

IT企業で法務をやっている独身アラサー。法務系のネタ、英語、雑記、ブログ運営などについて自由気ままに書き綴っています。

海外契約交渉の現場から

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海外契約交渉

 私は、法務という職業柄、海外の担当者と契約交渉を行うこともあるのですが、ほぼ間違いなく、

 

海外の人の方が神経が図太いです(笑)

 

 以下、私が驚いた対応をいくつか挙げたいと思います。

 

 

① 修正箇所が多すぎる…?

 日本企業間で契約交渉を行う場合、修正案を提示すると、修正箇所ひとつひとつに対して再修正したうえでコメントを付けるか、もしくはパワーバランス的に上にあるのであれば「原案でお願いします」と返すことが普通です。

 しかし、ある時、とある海外企業が提示した契約書に対して、こちらで数か所修正を行い、投げ返したところ、「修正箇所が多すぎる」との返答が。

 

修正箇所数の問題ちゃうやろ!笑

 

② 必殺・オウム返し

 先方が提示した契約書の文言に目を通していたところ、意味がよく分からない箇所があり、「§○○には、『Aの場合は、Bとする』と書いてあるが、Aとはどのような意味か?」と質問したところ、「『Aの場合は、Bとする』という意味だ」との返答が(笑)。

 

そのまんまやんけ!笑

 

③ ジャイアン的発想

 ある契約において、かなり大雑把に言うと、こちらが赤字にならないようにするといった条項を入れたところ、見事に先方が赤字を出したので、その補填を求めたところ、「補填すれば、こちらが赤字になる」という意味の分からない理由により補填を拒否。

 

ジャイアンか!笑

 

④ 無駄な往復

 ある海外企業との契約交渉の際、幸いにも(?)日本語ができる担当者だったので、日本語でやり取りを行っていたのですが、先方が提示した契約書案に修正を入れようとすると、「日本語で返してくれれば、こちらで英文に起こす」と言って聞かないので、こちらの修正案を日本語で送ると、こちらの意図を汲み取らない文言のオンパレード。

 その一つ一つについて、こちらで修正し、「こういう文にして欲しい」と要望すると、「じゃあそれで」とあっさり承諾。

 

最初からこちらで起案させろや!笑

 

⑤ Wordで送らない理由

 日本企業でも、契約書等をPDFで送ることもありますよね。修正をさせないようにするために(私はそれでも全文コピーして、Wordで編集しますが)。海外企業ではこの傾向が顕著であり、Wordで送ってもらえることの方が少ないような気がしています。

 ある時、PDFで契約書が送られてきたため、内容を確認したところ、途中、図表などが入っており、コピペすると体裁が崩れてしまうことから、「Wordファイルで送って欲しい」と要望すると、「それはできない」との返答が。

 意味が分からなかったので理由を聞くと、「Wordを閲覧・編集するソフトがPCに入っていない」。

 

そのPDFどうやって作ってん!?(笑)

 

まとめ

 いかがでしたでしょうか?(;^_^A

 日本企業の法務担当者は、このような海外における契約交渉を見習うべきとか、そういうことを伝えたいのではなく、もし、日本企業間の契約交渉でイライラしたときは、海外企業の素っ頓狂な対応と比較すれば、「ああ、まだマシだな」と思えるんじゃないかと思って、今回の記事を書きました。

 …法務は、繊細さも必要ですが、時に図太い神経も必要かもしれません(笑)