とある法務部員の備忘録

IT企業で法務をやっている独身アラサー。法務系のネタ、英語、雑記、ブログ運営などについて自由気ままに書き綴っています。

書籍レビュー(8)情報法概説&インターネット法

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書籍レビュー_情報法概説_インターネット法

 情報・インターネットの法規制に関する書籍は探せばたくさんありますが、「この分野に関する法規制の概観を知りたい」という方にオススメなのは、曽我部先生らの共著「情報法概説」か、松井先生らの編著「インターネット法」です。もし、既にお使いの概説書があるのでしたら、敢えて買い直す必要はないと思います。

 

 両者の共通する話ですが、どちらも安心の執筆陣であり、憲法学者が執筆に携わっています。そのため、憲法の最新論点の知識補充にも役立ち、司法試験受験生にもオススメできる本と思います。

 

 肝心の内容についてですが、凄い似てます。というか、わいせつ表現の箇所とか、ほぼ同じ説明だったりします(よく見たら発売日が近い)。こういう概説書は1冊あれば十分かと思いますので、以下、ご参考までにそれぞれの特徴を挙げてみます。

 

インターネット法

インターネット法

インターネット法

 

  松井先生をはじめとする研究者陣が、それぞれ筆を執り、インターネットをめぐる法的問題を、色々な角度から解説した論稿集です。ヘイトスピーチの解説などは、情報法概説よりも、本書の方が詳しいですね。

 ただ、本書の場合、各章ごとに執筆者が異なるため、章をまたいで内容が重複していたり、著者のこだわりの強い部分が厚く書かれていたりして、読む人によっては「そんなに書く必要ある?」と思う箇所があるかもしれません。それぞれの著者が、論文を寄稿したようなスタイルなので。

 

 ただ、読み物としては凄い面白いと思います。実務的な知識を深めたいというより、理論的部分を深掘りしたい研究者肌の方にはオススメです。

 

情報法概説

 取り扱っている内容は、インターネット法とほぼ同じです。ただ、「情報」は「インターネット」の上位概念・包摂概念なので、カバー範囲は本書の方が広いですね(放送法の説明など)。

 それ以上に、本書は質、量、バランスともにとても優れています。ひとつひとつの法的問題について、凄く立ち入るというわけでもなく、かと言って説明が不足しているというわけでもなく。あくまでも、情報法の全体の外観を具体的にイメージしてもらうことに主眼を置いたのでしょう。そういった共著者の意図が伝わってくる著書です。

 

結局どっち?

 以上を踏まえ、私としては、「情報・インターネット分野における法規制の概観を知りたい」という目的を達するだけなら、情報法概説をオススメします

 結局、このような概説書を読んでも、憲法、民法、刑法、個人情報保護法、著作権法、独占禁止法、不正競争防止法、特定商取引法といった個々の法の理解を深めるためには、それぞれの基本書を読む必要がありますし、ドラフティングや規程類の作成などは実務書を読まないと分からないので、「これ1冊で全て解決」って本はないです。情報法分野における全体像を把握するための書と理解しておく必要があります。

 

P.S. 無関係の話題…。

 昨日、ブログを更新したんですが、予約投稿しておいたものを、スマホから手動で公開にしたんですね。「こういう操作をしても別に問題ないよね?」と思っていたんですが、記事の投稿日時は、実際に投稿した時間ではなく、予め設定しておいた未来の日時のまま。

 

 そこで、色々と調べましたところ…

www.g913-jiro.com

 こちらのジロギンさんの記事によりますと、投稿日時を未来の時間に定めて予約投稿したものを、その日時になる前に手動で公開にした場合、読者登録をされている方に通知がいかないみたいです。

(;^ω^)アチャー

 

 というわけで、たぶん「購読中のブログ」の更新情報が届いていなかったかと思います。大変失礼いたしましたm(__)m

昨日アップした記事はこちら↓