とある法務部員の備忘録

IT企業で法務をやっている独身アラサー。法務系のネタ、英語、雑記、ブログ運営などについて自由気ままに書き綴っています。

英文契約の正しい日付の表記方法

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英文契約_日付

 英文契約に署名する際の日付って、ちょっと迷いませんか?

 国内契約書だったら、「平成」という和暦元号を用いるか、西暦を用いるかという選択肢ぐらいしかありませんが*1、英文契約書の場合、「11/10/2017」「11.10.2017」というように、スラッシュやピリオドで区切って表記したり、「November 10th, 2017」と表記したり、「th」を省略して、「November 10, 2017」と表記したりしますね*2

 また、アメリカ式とイギリス式では、月と日の順序が逆になったりしていて、表現方法が多様です。「結局、どれを使えばいいんだよ?」と。

 

カジュアルスタイル or ビジネススタイル

 まず、契約書では、スラッシュやピリオドで数字を区切るカジュアルスタイルの表記は避けるべきだと言われています。平野先生の「国際契約の<起案学>」でも、この点について触れられていますね(平野・64頁)。

 何故なら、「11/10/2017」と表記した場合、アメリカ式では「2017年11月10日」を意味しますが、イギリス式では「2017年10月11日」を意味することになり、当事者の認識が食い違ってしまうおそれがあるからです。英文契約書の日付の表記方法として、カジュアルスタイルを紹介している人もいますが、私はやめた方が良いと思います。

 

 というわけで、誤解を避けるために「November 10th, 2017」や「November 10, 2017」といったビジネススタイルで表記するのが望ましいです。「10th November, 2017」というイギリス式でも大丈夫です。

※ 日付が11月11日というように、ゾロ目であればどっちでもいいのかもしれないですが。。

 

危ない表記方法

 ほとんどの場合、署名の際の日付はビジネススタイルで表記されますが、中には、「11 10 2017」というようにスラッシュやピリオドすら付けずに日付を書く人や、「Nov 10, 2017」と月表記を短縮して書く人もいます。面倒臭いんですかね?凄く乱暴な感じで。

 

 後者はまだいいですが、前者は危険ですね。例えば、2017年1月21日のつもりで、「1 21 2017」と表記すると、人によっては「12 1 2017(2017年12月1日)」と誤解するかもしれません。

    そんなに重要でもない書類でしたら、カジュアルスタイルで書いても問題ないですが、スラッシュやピリオドは付けた方が良いと思います。

*1:元号が変わる可能性が高いため、最近の契約書は全て西暦で統一したりしています。

*2:長々と「this 10 day of November, 2017」と表記する場合もあります