とある法務部員の備忘録

某IT企業に勤めるアラサー法務。法律、時事問題、英語、雑記、ブログ運営などについて自由気ままに書き綴っています。

英語の空耳は日本人が回帰すべき大切な文化である。

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英語の空耳は奥が深くて面白い。

何と言うんだろう。間違った日本語に置き換えられてしまったときに、腹の底からジワジワと笑いが込み上げてくるあの感じ。

もちろん、間違っていることは承知しているんだけれども、「この状況で、なんでそれ言うねんww」という空気感が何とも言えない。

そして、一度間違って聞こえてしまったら、その後どう足掻いても、そうとしか聞こえなくなる。

 

www.nikkansports.com

最近読んだ記事で、思わずクスっとなったのがこちら。

大谷選手が所属するエンゼルスのソーシア監督が、日本人記者に説明するために、「ristriction」は日本語で何と言うのかと日本人トレーナーに質問したところ、トレーナーは「セイゲン」と回答。

 

しかし、ソーシア監督は、「セイゲン」が「Say it again(もう一度言ってください)」に聞こえたらしく、同じ質問を何度も繰り返すという面白い一幕があった。

日本語を間違って聞き取ってしまったというケースだが、言われてみれば「なるほど、確かにそう聞こえるかもしれない」と思えてくる。空耳エピソードとしては秀逸だ。

 

いずれテッペン超えれる?

上記のエピソードも面白いが、空耳に関して、過去最高に爆笑したのは、「関ジャニ∞クロニクル」というテレビ番組の人気企画「英会話伝言ゲーム」だ。

このゲームは、関ジャニメンバー3人(横山、錦戸、村上)にネイティブ3人を加えた6人で、ネイティブ → 横山くん → ネイティブ → 錦戸くん → ネイティブ → 村上くんという順番に英語を伝言していき、アンカーの村上くんが、聞き取った英語と日本語訳を答えるというもの。

 

この英会話伝言ゲームの神回が、2017年11月18日の放送である

ヒゲを生やしたスキンヘッドの外国人男性が「Is the tip included?(チップは含まれていますか?)」と言ったのに対し、横山くんは「いずれテッペン超えれる?」に聞こえたと戸惑いの表情を浮かべ、「ヤバい、ヤバい!そんなわけないやん!」と何度も聞き返す。確かに、そう言われたら、そのように聞こえなくもない。

 

しかし、何度聞いても「いずれテッペン超えれる?」にしか聞こえず一人で爆笑。

外国人男性も何とか伝えようとして、真剣な表情で繰り返すものの、ヒゲ面のスキンヘッドの男性が、真剣な表情で「いずれテッペン超えれる?」と言っているシチュエーションがツボにハマってしまったのか、

「いやいや、そんな渋い表情で言われても、『超えれるよ』としか言われへん!(笑)」と更に爆笑。見ているこっちも腹を抱えて笑ってしまった。

 

「いずれテッペン超えれる?」としか聞こえない横山くんは、聞こえたとおりに次の外国人女性に伝言。最初は分からないようだったが、聞こえた音を正確に再現しようとした横山くんの努力が実を結び、ちゃんと伝わるという奇跡が起きた。

これを見ていて思ったのだが、横山くんは、英語の音の捉え方と再現能力が非常に高い。ちゃんと伝わったのは、空耳が功を奏したとも言える。

(なお、この回以外にも、「Is it possible to return this?」を「パスポート取りたいんです」に聞き間違えた回も最高に面白い)

 

Natural Lipsに学ぶ「英語っぽさ」

横山くんの英語は、英語の特徴を正確に捉えて、「それっぽく話す」という大事なテクニックを体現している。

この「それっぽく話す」というテクニックは、かつてはタモリさんの時代から存在したのだが、人気ソロミュージシャン・岡崎体育さんも相当レベルが高い。

 

日本語で書かれたメモを、英語っぽく話すという特技をTwitterで披露し、かなり話題となった岡崎体育さんだが、その特技を活かしてリリースされたのが「Natural Lips」という曲だ。

断っておくが、この曲において、岡崎さんはちゃんと日本語の歌詞を歌っており、決して英語の歌詞を歌っているわけではない。
岡崎体育 『Natural Lips』Music Video

 

音と音を繋げるリエゾン、巻き舌のR発音、強勢拍を意識した伸びやかなリズムの取り方…等々。

この動画を見ていると、岡崎体育さんは、かなり英語の発音原理を理解しており、どうすれば英語っぽくなるのか心得ているんだろうと思う。海外の方が、「何と言っているか分からないが、英語を話しているように聞こえる」とコメントしてもおかしくはない。

 

なお、私なりに、無理やり英語に直してみたら、意味はめちゃくちゃだが、↓こんな感じになった(1番の歌詞のみ)。

You've been on soak knee hailed in flower
Not they're darker chatter something enough, he told me to bet your nap you know mean
Cool nick, no suck needed all boring techno more, all we need is your kind now
Just named and tired for the holiday, oh yeah
Another world's thing night it a rich man in a dirty condition
Could darkness sympathy stay mother? Listen up! Can I all segment it down?
Oh, give me a stove, not my death sofa
morning over us, it seemed frank we can't meet and more
Hit all days, give me no scatter

Boost in a virgin
Boost in a virgin, oh yeah
Boost in a virgin
Boost in a virgin
You're yup a virgin

 

空耳は空耳にあらず。

長らく鎖国状態にあった幕末期の日本人は、「American」を「メリケン」と聞き取っていた。

「me」にアクセントがあるため、あいまい母音である「A」が聞き取れなかったのである。これも一種の空耳だが、ローマ字すら知らない我々のご先祖たちは、自分たちの耳に忠実だったと言える。

 

その後、ローマ字を覚えると、日本人は「音」を捨てて、「文字」に忠実になった。

「American」も「アメリカン」が正しい読み方だと学校で教えるようになり、「メリケン」という読み方は廃れていった。しかし、どちらの方がより正確かと言われれば、「メリケン」だろう。「アメリカン」は空耳ですらない

 

空耳は、日本語的には笑いのネタになったとしても、英語的には正しい発音に近いし、普段気づかないポイントに気づくこともできる。実は、英語学習において重要な視点を日本人に与えてくれているんじゃないかと感じるのだ。

そのように考えていくと、空耳とは、日本人がもう一度回帰すべき大切な文化と言えるんじゃないだろうか。